[ 醸 造 ]
収穫された葡萄はワイナリーに持ち込まれ、ただちに仕込みが始まります。
仕込みの様子を紹介します。
仕込み
夏から秋にかけて葡萄園では収穫期を迎え、いよいよ仕込みが始まります。葡萄の出来はその品種や年々によって異なります。葡萄の出来を見極め、葡萄本来の個性を最大限引き出すのがワイン造りの基本です。
破砕・圧搾
収穫された葡萄はその日のうちに除梗(茎を取り除く)・破砕(皮を破り果汁が流れやすくする)されます。白ワイン用葡萄(果皮が緑色またはうす赤色のもの)は破砕後、直ちに搾汁され果汁と果皮や種に分離されます。そして果汁だけが醗酵タンクへ移されます。赤ワイン用葡萄(果皮が濃い赤色のもの)は破砕後、搾汁はせず果皮や種と果汁もいっしょに醗酵タンクに移されます。
醗酵
醗酵タンクに移された果汁は酵母が加えられ、醗酵が始まります。葡萄本来の個性を最大限引き出すための酵母の選定と毎日の温度管理は欠かせません。醗酵期間は白ワインの場合、15度前後で2〜3週間、赤ワインの場合は果皮から色素を抽出するため28度前後で約1週間、かもし醗酵を行った後、圧搾し醗酵液と果皮や種に分離し、醗酵液だけを20度前後で約1週間醗酵させます。
貯蔵・瓶詰め
醗酵を終えたワインは澱引きなどを経て貯蔵庫に移されゆっくりと熟成していきます。そして十分、熟成した頃をみはからって瓶詰めされます。瓶詰めされたワインは更に瓶の中で熟成が行われ、やがて出荷されていきます。
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